【Title】: 天空のシンフォニア | 【ブランド】: カクテルソフト | ||
【ゲームタイプ】:ADV+育成SLG | 【発売】: 2004年11月26日 | ||
【属性】:ツンデレ、 お姉さん、 妹、その他 | 【種別】:感動系、 燃え系、 萌え系 | ||
【スタッフ】 原画: 満月○ 【体験版等】 メーカーサイト(カクテルソフト)から体験版、壁紙、 戦闘イージーパッチがDL可能 その他ショートストーリーなどもあり |
【関連】 【Amazon】天空のシンフォニア2 【Amazon】天空のシンフォニア 1+2パック 【Amazon】その他カクテルソフトのゲーム ※いずれも06/07/28発売 |
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【Gamer's Square月別人気・不人気投票データ】 | |||
【人気投票率】: データなし | 【地雷投票率】: データなし |
【レビュー】 | 【執筆】: 裏月さん | ||
【ストーリー紹介】※カクテルソフト OHPより | |||
全ては300年前の大戦より定められていた事を、 人々は誰も知らないまま、ゆっくりと破滅の時を迎える。 地上での2年の修行を終え、空中庭園に舞い戻った主人公。 古代の遺跡と共に、超魔導科学により天空に浮かぶ空中庭園は、 主人公の第二の故郷として、2年前と姿を変えず、 優しく、暖かく主人公を招き入れてくれました。 しかし、懐かしい屋敷で主人公を出迎えてくれたのは、 師匠でも、妹のミルフィでもなく、 謎のアフロのおっさんと、奇妙な姿をした生き物でした。 物語は、まだ若い魔術師ウィルが、師匠に命令され、 5人の魔女を育成する事になるところから始まります。 育成により、個々の個性を伸ばし、過程で覚える魔法は、 謎の敵である「ディアボロス」との戦いを有利に進めていく事でしょう。 なぜ主人公が魔女を育てなくてはいけないのか、 なぜ5人の女の子が魔女にならねばいけないのか、 なぜ平和なはずの空中庭園に魔物が出没するようになったのか。 時にはどたばたと、時にはシリアスに、物語は進行していきます。 |
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【シナリオ】 | 【評価】: 75 点 | ||
全体としては優秀。ギャグも面白いし、目立った破綻もない。第三章から三つのルートに分岐し、第五章からヒロインルートに入るので、ボリュームはそれなりにあるように感じる(最終章は第六章)。 ただ、育成システムの都合上、さっきまで沈んでいたキャラが育成時の挿入イベントでやたらはじけていたりする。まあ、これはシステム上、まだ許せる範囲。 しかし、話の間に育成が挟まれることにより、もう終わったと思った問題が実はまだ尾を引いている、という展開に読み取りかねない場面がいくつかあった。さすがにこれは「えっ?これはさっき片づいた話じゃ…」とテンションが下がるので勘弁して欲しい。 |
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【システム】 | 【評価】: 55 点 | ||
セーブ・ロードがコンフィグから呼び出さなければならないので面倒。しかも選択肢画面では使えない。コメント付記不可。セーブデータのコピー、デリート機能あり。セーブ数は100。 珍しいシステムとして、既読スキップはShiftかコンフィグから、未読スキップはCtrl。育成システムの性格上、どちらも使いづらい。特に既読は一回押すとその状態が継続するので、そのまま選択肢画面に突入してセーブ不可能状態に陥ったりする事もしばしば。スキップ速度も遅く、ADVとしてはやや貧弱か。クイックはあり。 育成時のチップキャラはカットできるが、結局使わなかった。右ボタンは色々割り当てることが出来る。戦闘時のエフェクトはスキップ不可だが、戦闘そのものがあまり多くないので気にはならないでしょう。 音声は戦闘時のみ。演技は上手いのに。 ディスクレス起動不可。バックグラウンド不可。 最小化ぐらいつけて欲しかったものですが……。 システム(設定、機能) : Hシーン回想、CG回想、エフェクトカット・調整、メッセージ速度調整、未読スキップ |
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【グラフィック】 | 【評価】: 80 点 | ||
全体的に線が細く、淡い塗り。やや人を選ぶかも知れないが、個人的には問題なし。背景はキャラの雰囲気と合わせたのか絵本チックで、やや立体感に欠ける。 立ち絵は1人に約3パターン。服装、表情差分を含めるともっといく。これは数があって満足。対してイベント絵は63枚(差分含めず)とかなり少なめ。それでも一部Hイベントを覗いて、「どうしてここでイベント絵がないんだよ!」という場面はなかった。うん…一部を除いてね……。 CG回想で立ち絵も鑑賞可能なのは高評価。 |
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【サウンド】 | 【評価】: 75 点 | ||
OPは文句なく良い。と言うか、これを見て購入を決意。よい子は真似してはいけません。まあ、こんなもの見てる時点で悪い子なんですが。 EDはメインヒロインのみ歌付きだが、終わり方と合っていて良かった。サブヒロインには音楽のみだが、EDムービーは個別。ふんわりと終わってくれる。 BGMは特筆すべきものはないが、曲数もあって良い感じ。ラスボス手前の曲は話の展開にもあっていて気に入った。 敢えて言えば、音楽回想にOPとEDをつけて欲しかった。 |
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【実用関係】 | 【評価】: 50 点 | ||
純愛メインなので、実用度は低い。本番は1人につき1〜2回。週末の個人授業の選択によっては、悪戯レベルのものが発生することもある。こちらは1人に2〜3回。触手や道具はここに入る。陵辱欄にチェックいれたが、陵辱と言えるほどのものではないでしょう。 ちなみに貧乳率60パーセント。 ※えち関係 : 触手、 道具、 フェラ、凌辱、ラブラブ |
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【育成システムについて】 | |||
一週間のメニューを月曜に個別に決定し、週末は個人授業が出来る。訓練メニューで模擬戦闘もあり、戦闘が可能。週末には新たな魔法を覚えることも出来る。 各ヒロインで伸びやすい項目とそうでないものがあり、多少考えさせられる。うまくやれば上限までのばすことも可能。ヒロインの個別ルートに入ると、選んだ対象がやや成長しやすくなる。 |
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【戦闘システムについて】 | |||
育成結果がモロに戦闘に反映される。下手に育てるときつい。 魔法は属性があり、敵によって弱点と耐性が存在する。また炎属性は攻撃力に、風属性は防御力に威力が比例するなど、面白いシステム。ヒロインの得意属性は物語中で語られることがある。 攻撃時、防御時に声が入り、クリティカルと最強魔法の発動時はカットインも入る。 敵の攻撃力が高いので、短期決戦になる。そのため運が悪いと模擬戦でも苦労し、ボスでも戦略要素は低かった。その分、緊迫感は高いんですが。強い敵には補助魔法をうまく使わないと難しく、「殺られる前に殺れ」が基本的な戦闘理念。イージーパッチが出ているので、SLGが苦手な人でも何とかなるでしょう。能力引き継ぎはなし。 |
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【総評】 | 【評価】: 75 点 | ||
シナリオは面白かったが、育成システムの都合で殺されている部分も多かった。経験値という概念が存在しないので、戦闘も必須のものしかやらない場合が多く、勿体ないと感じる。そして…… 声がないのは何故だ!何故なんだカクテルソフト! と叫びたくなったのは致し方ないでしょう。声がないのはねえ…これ、2004年のソフトですよ?他の部分に力を使いすぎたのだろうか…。 とまあ粗い点がやや目立つが、全体としてはシナリオもそれなりに良くまとまっていて、ボリュームも丁度良い感じ。戦闘は戦略性の代わりに緊迫感を呈示していて、育成では魔法の取得順とか成長のさせ方を悩むのが楽しかった。育成の仕方次第で挿入家イベントも戦闘のやり方も変わってくるので、繰り返しプレイも苦にはならず、最後まで楽しくプレイできた………スキップさえ早ければ。 時間がある人にはお勧めできる作品。天空のシンフォニア2も出たので、1&2パックで買っても良いかも知れない。私はまだ2未体験ですけどね。 |