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 【Title】: 雪影 -setsuei-  【ブランド】: Silver Bullet
 【ゲームタイプ】:義姉ノスタルジックアドベンチャー   【執筆】: (発売:2006年3月24日)
 【属性】:  【種別】:

【スタッフ】

原画    むつきほたる
企画原案  田中ロミオ
シナリオ  日野亘
サウンドプロデュース  Blueberry&Yogurt
主題歌  Rita
プロデュース  村上智右

【体験版等】

体験版Ver1、2・デモムービー・壁紙・主題歌


【キャスト】

平山深雪(ひらやま・みゆき)   安玖深 音
鈴間紫子(すずま・ゆかりこ) 北都 南
平山成美(ひらやま・なるみ) 一色 ヒカル

【その他】

【Amazon】雪影 -setsuei-

【参考】雪影 -setsuei- 攻略

 【Gamer's Square月別人気・不人気投票データ】 
 【人気投票率】: 11票/2.1%  【地雷投票率】: 6票/2.7%



 【レビュー】  【執筆】: ネコまんま さん
 【シナリオ】  【評価】:      65         点

「本当は恐ろしい…」というタイトルの、童話や童謡の別解釈本が昔流行したが、それを髣髴(ほうふつ))とさせるようなストーリー。実際の童謡などになぞらえる必要が無いだけ、自由な発想で書かれた物語は、山岳信仰、伝説、民話などに、禁忌を絡め、なかなかに良い出来で、素直に面白いと感じます。

ただこの手の物語は、タネが分かれば意外と単純な話であるため、TrueEndを迎えるまでに4週もかけるような、周回型のシナリオ構成にしたのは、失敗であったかもしれない。特に1週目と紫子シナリオは、本筋がほとんど同じシナリオで、個別シナリオが違うだけであるため、(後述のシステムの問題もあいまって)続けてプレイすると、だれてしまいます。(-5)

 【システム】  【評価】:      65         点

設定や機能とも、標準レベルといったところ。
既読スキップ時に、わずかな台詞の変化で、そのブロックごとスキップが停止するところは、周回型のゲームだけに、非常に気になります。ほとんど共通な台詞を何度も読まされることになるのは苦痛。面白い場面であればいいんだけど……(-5)

 【グラフィック】  【評価】:      50         点

美しいと思える絵もある反面、明らかに構図のおかしな、違和感を覚える絵柄も散見されたりと、興ざめさせられる場面が多々あり、品質が安定していません。(-10)

立ち絵にしても、顔の部品配置のバランスがひどく悪かったりと、お世辞にも良いとはいえない出来。ひざ上の絵ばかりで、動きがまるで無いのもマイナス。(-10)

キャラの成長に合わせて髪形を変えたり、服装を多数用意したりと、がんばりは認めますが、基本的に良くないものはカバーできません。

 【サウンド】  【評価】:      70         点

サウンドについては、及第点。マキシングルを同梱するなど、メーカとしても主題歌には自信を持っているところかもしれませんが、ただ、これをウリにするほどの出来でもないと……。

主題歌は確かに悪くないものであるが、最近はどこもレベルも上がっているため、やはり、普通に及第点の出来であるとだけ評価します。
 【実用関係】  【評価】:      85         点

実用性という面では、かなりポイントが高いと思われます。特に2週目は、主人公がヤりたいばっかのサルにまで堕落するし (笑)

えちの数は非常に多く、プレイも多彩。台詞回しも尺も、十分満足できるものになっています。ただし、おかしな絵が出てきたら、脳内イメージで補正してください。(+20)

禁忌に関しては、主人公が「姉弟なのに…」という台詞をクドイくらい繰り返しますが、プレイヤーサイドとしては、(大抵の人は)アカの他人と思っているでしょうから、背徳感とかは楽しめません。あと、濃密なえちが見られるのは、1週目も終盤に入ってからの事となります。(-5)

 【総評】  【評価】:      60         点

このゲームを楽しめるかどうかは、序盤をギブアップせずに乗り切れるかどうかにかかっているかもしれません。立ち絵の出来の悪さに目をつぶり、主人公のヘタレ加減を我慢できるかどうかがカギ。

2週目くらいまでの主人公の性格には、正直、到底感情移入できるものではなかった。卑屈で内向的で、流されやすい。そもそも深雪を姉と信じることにしたのも、つらい現実からの逃避でしかない。主人公に感情移入できなければ楽しめない私としては、正直言って面白くなかった。

ただ、この物語は、周回を重ねるごとに主人公が成長していくというものであることも確か。途中、うじうじメソメソ君になったり、タガが外れてエロエロ大魔王になったりしながらも、最後は現実を見つめる強さを持つようになる。この辺は、あからさまに設定された、一者択一の選択肢が物語っているともいえるでしょう。(周回ごとに選択肢が増える)もともとのストーリの良さもあり、最終的には、私も楽しむことが出来ました。

<ちょっとネタばれ(反転)>
私的な考えではありますが、1週目と紫子の類似性に問題があると感じます。この2つのエンドで2週すると、とてもくどく胸焼けしてしまいます。たとえば、1週目は紫子エンドで固定して、そこから2週目へ進めさせるか、もしくはいっそ紫子シナリオを捨てるかして、4週で終わらせてくれれば、少なくとも私の評価は、かなり上がったはず。

メインルートでは、脇キャラをうまく使いきっていない点も気になりました。たとえば鳥羽老人など、うまく使えばかなり味のあるキャラに出来た気がします。何故隻眼である必要があったのか…?

<ネタばれここまで>

今回私の総評としては、平均点を割り込みましたが、話自体は面白かっただけに、次に期待をしたいところです。(絵が問題だが……)

ちなみに、「エロゲはやはりエロだ」という方は、もう10〜20くらいプラスしても大丈夫です。


(その他) : 個人的お気に入りヒロイン

紫子を推します。ゲーム中、一貫した彼女の明るさ、強さ、やさしさは、人を惹きつけるものがあります。



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