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 【Title】: いつか、届く、あの空に。  【ブランド】: Lump of Sugar
 【ゲームタイプ】:ノベル式天体観測シネマNVL  【発売】: 2007/01/26
 【属性】:姉系、妹系、同級生  【種別】:感動系、純愛系、燃え系、ノベル

【スタッフ】
原画 :  萌木原ふみたけ
シナリオ :  朱門 優
音楽 :  大川茂伸 / 末廣健一郎
:  ファーストOP曲 歌:霜月はるか
セカンドOP曲 歌:榊原ゆい
ED曲 歌:Kicco


【体験版等】
メーカーサイト(Lump of Sugar)から体験版、
主題歌、デモムービーその他がDL可能



【キャスト】
唯井 ふたみ :  遠井実瑠
桜守姫 此芽 :  風華
明日宿 傘 :  北都南
未寅 愛々々 :  中瀬ひな
透舞 のん :  安玖深音
桜守姫 みどの :  韮井叶


【Amazon】いつか、届く、あの空に
【Amazon】ナーサリィ☆ライム−(前作)
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いつか、届く、あの空に。 攻略

 【Gamer's Square月別人気・不人気投票データ】
 【人気投票率】: 190票/23.2%  【地雷投票率】: 32票/18.8%



 【レビュー】  【執筆】: 年中夢求 さん
 【シナリオ】  【評価】:      90         点
──この街には、決して越えられない「雲」がある。
ずっとずっと、夜空の輝きを遮ってきた雲がある。
だから、星空が遠すぎて。
小さな願いは、いつしか大きな憧れへと変わっていった。

雲に包まれたこの街で。
満天の星空を夢見る少女たちがいる。

──これは、柔らかくゆるやかな日々に、淡い夢を見るお話。


──どこまでもどこまでも──
それは、空が青く澄み渡っていた日の朝。

巽の家を出た策は、この街へとやってきた。
空明市。
まるであの空を切り取り、名刺代わりに差し出されたような名の。
──どこか優しく頬を撫でていく、この街の空気。

「お前は好きに生きなさい」
あの厳格な祖父にそう告げられた時、策は自分が巽の者として失格した事を理解した。
わかっていた事だ。
ずっとずっと昔から、わかっていた。
それでも受け入れてしまう事はできなくて、諦めきれなくて、
無様に努力だけを続けてきた。
父のように。
兄のように。
自分にだって、巽の家に生まれついた者が持っていて当たり前のものがあるのだと、
認めて欲しかった。

けれど今、自分はここにいる。
祖先が住んでいたという、古ぼけた屋敷が目の前にある。
「巽の者を代表して、誰かがあの街に行かなければならない」
祖父がそう告げた時、ろくに内容も確認せず、策は話に乗った。
それが、あの家から出る理由となるのなら。

この街の優しさに少しだけ甘えながら。
新しい生活が始まるのだと。
そう決心して、これから住まう事になる屋敷の門を潜った──

これは、柔らかくゆるやかな日々に、淡い夢を見るお話。
……そして、ゆっくりと。
ゆっくりゆっくりと、

雨が降り積もっていく物語。

以上、公式HPより抜粋。


※注 以下、私の独断かつ盲目極まるコメントです。

Lump of Sugarさんの二作目。
シナリオについては非常に高いレベルでまとまっています。

序盤での空明市、各キャラに対する問題の起。
中盤でのそれらに全部に対する吟味の承。
OP2突入寸前〜各キャラルート序盤で転。
そして、各キャラルートで各々に対する結。

キャラの個性も余すところなく散りばめられており、非常に好感がもてました。ちょこ
ちょこと出てくるギャグも私のつぼにはまり危うくディスプレイに被害が及びそうでし
た。
<ネタバレ>

特に初見においての茂一と菊乃丸とのやりとりには噴出しました。必見です。
その他、傘の四次元傘、此芽のカレー、愛々々の手紙などついディスプレイに向ってニ
ヤニヤとしている変態になる箇所がありました(;・`д・´)b
他、感動でオススメのシーンは策が初めて此芽の家に足を踏み入れた後、帰る際に門前
で此芽と対話するシーン。やばすぎます。やってくれますよLump of Sugarさん。これも必見。


<ネタばれここまで>


確かに素晴らしいですが100点としないのは
@最後の終わり方がどのルートも多少の強引さを感じた
Aルート固定後のシナリオの多少の難解さ
B日常恋愛萌えゲーを望んだ人にとってはどうなのか
C多少のボリューム不足
が挙げられます。

@について。
<ネタバレ?>

Nomal True Badなど各キャラエンドを分けて欲しかったですね。そうすればこういう終
わり方も有かと納得できたと思います。
全部が一応そのキャラと主人公の幸せが願われたTrueエンドなのは流石Lump of Sugarだ
と思いましたけどねw


<ネタばれ?ここまで>

Aについて。
普段活字に触れる機会がある人はこの人の発言の裏にこういうことがあるのかとすぐさ
ま判ると思うのですが、そうでない人にとっては読みづらかったのではないかとの印象
を受けました。奈須きのこ氏著作「空の境界」などがすんなりと読み進められる人には
普通に読みやすいシナリオだったのではないかと推察しています。ぶっちゃけ説明的な
文章が少しばかり多いというだけなんですが。

Bについて
まさに管理人さんの日記にあります通り私も興味深いところです。
私としても少なからずその系統をLump of Sugarさんに期待していたこともあり、そこの
ところはどうなのでしょうか?燃え所望の私にしてみてみればいい感じに裏切られた気
分なんですけど・・・

Cについては特に言うべき事はないですね。各ルート6時間程度で読み終わらした私の読
むスピードのが早いだけなのかもしれません
全ルート一日ちょっとで終わるってないですよね?_| ̄|●

まぁ、そんなどうでもいい発言はおいといて。良いシナリオであることに変わりはない
です。お勧め。一度はプレイをしてみてください。
 【システム】  【評価】:      90         点
満たすものは満たしていました。十分及第点を超えています。
欲を言うなら一回目の右クリックでCG表示をして欲しかったですね。
できないのはノベル形式の運命か。残念です。

■システム(機能)

・Hシーン回想
・CG回想
・ボイスカット・個別調整
・エフェクトカット・調整
・メッセージ速度調整
・オートモード・速度設定
・未読スキップ
・サムネイル(セーブ/ロード画面)
・ウィンドウモード(800x600)

 【グラフィック】  【評価】:      90         点
Lump of Sugarといえば萌木原ふみたけさん!まぁ、まだ二作しか出していないのはご愛
嬌ですが。どのCGも細部まで書き込まれおり、非常に丁寧さを感じます。このCGの
できならば皆さんも満足したのではないでしょうか。
もう少し。量が欲しいところではありましたが、シナリオのボリュームを考慮に入れる
と適当なのかもしれません。
 【サウンド】  【評価】:      90         点
言うことなし、文句なし、の出来だと。
日常、笑い、燃え、その他数多に区分けされるシーンに適したBGMが割り振られていたと
思います。そのBGM一つ一つの質の高さも見逃せません。
さらに主題歌について言うと、最初、公開されたOP2を聞いてたときこれはこの作品にあ
っているのか?と疑問を感じましたが、なるほど。やってみればそのしっくりさに恐れ
入ります。EDもしかり。
しかし、本当に些細なことなんですがOP1は多少物足りなさを感じましたね。確かに雰囲
気にはあってるんですが・・・といった感じを私は受けました。私だけでしょうか?

何はともあれ、及第点を大幅に超えているサウンドなのは間違いないです。公開されて
いるBGMの視聴もおすすめします。
 【実用関係】  【評価】:      70         点
Hシーンの数は攻略できるキャラに対しいてそれぞれ1つずつ。
長さは若干短い。
非常に辛口な点数なのかもしれませんが、物足りない、というのが心に残りましたね。
CGに関しては文句が無いんですが・・・。
数が少ないと言うことに対しては何も言うことは無いです。バカバカやりまくるのを余
り好んでいない私ですのでそこは好みかと。長さについて、本当に主人公のことが好き
なのか?と多少疑問に思いました。もう少しシーンが長いほうがよかったですね。此芽
に関しては一応の及第点なのかもしれません。どうせどれも人それぞれの好み、という
のは詮無きこと。

■実用(シーンの種類)

・ラブラブ
・フェラ

 【総評】  【評価】:      86         点
総評点数。平均をとったため実用が足を引っ張った結果になりました。
ですが、上記にはあのように書きましたがシナリオ重視の私としては90点台にのる良作
だったと思います。ですが多少の物足りなさ感が残ったのも事実。そこは次回作に期待
です。


最後に限りない私的で寂しい慟哭&小言。
<ネタバレ>
上のシナリオの欠点には上げなかったがこれだけはいっておかなくてはならない。なん
で愛々々とのん、みどのの個別ルートがないんだぁぁぁぁああああ!! 舞台背景にあ
る神話が関係してるかと推察されるがどうとでも捻じ曲げて入れられたはずだ!これは
プレイするものに対する拷問か!公式HPにおいて公開されているCGでその三人のCG
がやけに少ないことに不安を感じていたがそれが具現しようとは・・・のんが此芽にで
はなく策にだけ向けられる特別な優しさを見たかった。みどのの内側を受け止める策が
見たかった。愛々々が素直に策に甘えるシーンが見たかった。残念。

また、燃えと感動が同居する作品期待する私としてはもう少しバトルに走って欲しかっ
たというのが素直な意見です。策の解体の力を使ったバトルをもっと見たかった。凄く
見たかった。傘姉と心で泣きながら闘う策なんてバトルも凄く見たかった。読みたかっ
た。

後、実用のところでえらそうなこと言ってますが、R指定ゲームプレイヤーとして一言

 す ご く 物 足 り な い 。

あれ、おかしいな。シナリオ重視で買ったはずなのに(ノ∀`)

以上、駄文の読破にご協力感謝しますm(_ _)m

<ネタばれここまで>





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